太陽光発電の維持管理

2019年4月25日

保守・メンテナンス

太陽光発電に保守はメンテナンスは必要?

太陽光発電システムを一度設置したら、寿命・故障などの事象が起きるまでメンテナンス(維持管理)は本当に必要ないのでしょうか?

これは多くの方が疑問に持つのではないでしょうか。

結論から話しますと必要です。

定期的な点検は当然ながら、維持管理を行うにはどのようなことが必要になるのでしょうか。

売電明細を見てみると、保守・メンテナンスをしていないために想定していた金額が入っていない、前月に比べると50%以下の売電収入しかない。このようなことは決して珍しいことではありません。

この記事ではそんな太陽光発電の保守・メンテナンスに関するリスク・費用・損失額などをご紹介していきます。

 

遠隔監視機器でわかる太陽光発電の状況

太陽光の設置場所が自宅から目と鼻の先や、車ですぐ近くといったようにいつでもご自身で確認が出来る環境がある方は良いのですが、多くの方がお住まいの場所と太陽光の設置場所が離れているのではないでしょうか。

その場合に便利なのが遠隔で発電状況を確認する遠隔監視機器になります。

遠隔監視機器は各社メーカーによって仕様はことなりますが、WEB上でデータを確認することにより、現在の発電状況が確認出来るという機器になります。

この遠隔監視機器を設置することによりパワーコンディショナー停止をや発電量低下が分かります。

 

監視だけでなくいざという時の保守やメンテナンス等の対応も必要

しかし、いざWEB上のデータで発電量低下など不具合を感知しても、誰がどのように対応するのか?ということが重要です。

太陽光オーナーは東京に住んでいる・・・。

発電所は東北にある・・・。

車で行くにも5時間以上はかかる・・・。

太陽光は日中にしか発電しない・・・。

日中は仕事で自分では対応できない・・・。

このようなことはよくある話です。

 

いざ、システムにトラブルが起きた場合でも、その都度対応できる『体制を整えておく』ことが重要です。

いざというときの対応を整えることが何よりも大切な太陽光発電のメンテナンスと言えるのではないでしょうか。

 

太陽光発電のメンテナンスはどのくらいの頻度ですべき?

一般的にメンテナンスというと、点検、草刈など、定期的なものをイメージされるのではないでしょうか。

勿論、定期的なものは維持管理を行うなかで非常に重要です。

しかし、それだけでは、太陽光発電所を維持管理するメンテナンス体制があるとは言い難いです。

何かあった時に現地に駆けつけ現地で復旧させる。復旧にかかるまでの時間をより短い時間で対応する。

何故、より短いスパンで対応する必要があるのか?

発電停止のロスを最小限に抑えるのか、2日かけるのか、一週間かけるのか・・・。これは言うまでもありません。太陽光発電はお金を生みます。より短いスパンで対応させることがダメージも最小限で抑えることが出来ます。

しかし、いざトラブルが起きたときに、気にする必要があるのは発電量(売電量)だけでしょうか?

投資目的の場合、発電事業者として発電量を気にするのは当然ですが、

発電事業者=所有者として設備に何かあった際の責任を問われることを考えたことはありますでしょうか?

近隣住民や周辺環境への配慮はいかがでしょうか?

発電所を放置し過ぎたことにより、近隣から自治体へのクレーム報告。

具体的には草が伸び切ってしまい、虫が湧いている。パネルにこびりついた鳥の糞からの悪臭発生などの公害。

自治体としては所有者に注意喚起を行ったにも関わらず対応されない。

最悪なケースとしては認定取消の可能性も考えらえます。

 

このようなことを想定し、いざ何かあっても対応できる体制が出来て、

初めてメンテナンス体制が整っているということが言えます。

 

メンテナンス体制を整えるにはご自身での対応、業者への依頼、いくつか方法はあります。

発電所に応じてベストな状態のメンテナンス体制を整える必要があります。

 

太陽光発電のメンテナンスで予防できる被害と対処できなかった場合の損失額

発電停止など駆付け対応が必要なケースはどのようなものがあるのか?

最も多いのはパワーコンディショナーの停止ではないでしょうか。

低圧太陽光の場合、年間の売電収入を216万円とした場合、月平均は18万円。(FIT単価、パネル容量によっても異なる)
月平均の売上を18万円とすると一日の平均売電収入は6,000円になります。
一日の平均売上は6,000円ですが、日射量の多い5月、6月の場合、一日の売上が12,000円超なども充分に考えられます。
パワーコンディションナー停止による発電停止だけでも非常に痛い損失になります。

損害が出るケースはパワーコンディショナー停止以外もあります。

 

■台風など自然災害によるもの

自然災害による被害の場合、保険加入していれば保険請求をするのが一般的だと思います。

被害額としましては数万円のものもあれば、数百万円のものもあります。

 

具体的なパターンを紹介します。

 

雪害によるシステム倒壊

2018年2月東北地方で起きた雪の影響により、架台が崩れパネルが破損してまったケースです。

復旧工事:7,500,000円

 

台風の影響により周辺の樹木が倒れてパネル3枚が破損したケースです。

パネル破損(交換作業含む):225,000円

 

このような自然災害のおける被害事例は少なくありません。

 

保険について

保険対応は誰がやるの??

いざ保険対応をしなければいけないとき、誰がどのように保険対応をするのかご存知でしょうか?

購入先の販売店?保険会社?

 

保険会社に連絡をいれてもエビデンスを求められます。

(一般的には被害画像、復旧における見積書、購入時の契約書など)

 

よく勘違いされやすいのは保険会社は基本的に復旧に用するお金を支払うのであって、太陽光を修理する業者を手配するわけではありません。

購入された際の販売店に依頼のが一般的ではないでしょうか。

その際に購入先の販売店が保険対応までアフターフォローをしてくれる会社であれば問題ありませんが、

販売店によっては保険対応まではしてくれない会社もあります。

その場合、ご自身で保険請求の手続きを行うことになります。

 

 

メンテナンス会社で保険対応までしてもらえるのか?

メンテナンス会社といっても各社によってサービスが異なります。

定期点検のみを行う。

駆付け対応のみ行う。

草刈を行う。

総合的な維持管理を行う。

各社サービス内容は様々ありますが、保険とセットになっているメンテナンス商品であればメンテナンス会社で保険対応まで対応してもらえることもあります。

 

メンテナンス会社で保険対応まで出来るメリットは?

メンテナンス会社で保険対応までしてもらえるメリットはかなり大きなポイントです。

それは何故か?

現地に駆けつけた業者が現地の被害状況が一番わかるからです。

保険対応まで出来るメンテナンス会社のメリットは、現地に駆けつけた後、現地の状況を把握し、保険会社までの交渉がスムーズです。

保険会社としても、状況を確認するにあたり、メンテナンス会社が状況を分かっていれば、保険会社とメンテナンス会社の二者間で話をまとめることが出来ます。

 

よくある話ではありますが、システムにトラブルがあったときに、

オーナーは販売会社に相談⇒販売会社は現地駆けつけ後mオーナーへ報告。

報告を受けたオーナーは保険会社に連絡。

保険会社は詳細な状況がわからない為に、オーナーに確認。

オーナーは現地の状況を把握出来ていないので、再度販売会社に確認・・・。

 

何度も何度もたらい回しにされてしまうケースもあります。

そのようなことをやっている間にも復旧までに時間はどんどん過ぎてしまい、結果的に損失額も大きくなってしまいます。

 

保険に入っているから安心ではなく、保険の内容まで理解していますか?

多くの皆様が保険に入っているから安心と思いがちですが、保険の内容までは理解されていない方が多くいらっしゃいます。

『免責はあるのか?』

『保険金はいくらまでなのか?』

『盗難は?』

『水災は?』

『飛来物によるパネル割れの場合はカバーできるのか?』

『パワーコンディショナーが故障した場合、機器故障は保険の対応になるのか?』

 

保険の内容を把握していないと、いざ保険請求が必要になった場合に、自費で負担しなければならないケースもあります。

保険の内容まで把握するのは面倒なことですが、維持管理を行っていくという点において非常に重要な

要素になります。

 

 

何故、om’sは保険や点検を一本化(セット)になっているのか?

om’sのサービス内容は以下の流れがすべてワンストップで可能です!

 

監視機器を設置⇒遠隔で発電状況を確認⇒異常時に現地駆けつけ⇒被害状況によって保険対応

これらをかみ砕いて説明すると。

発電状況を日々確認するには、遠隔監視機器が必要になる。

遠隔監視機器を設置すると、web上で確認する必要がある。

Web上で異常が発覚すると、現地で対応する必要がある。

現地で盗難やパネル割れなどがあると、保険対応をする必要がある。

 

発電所の維持管理を行う上で、どれも必要になります。

このひとつひとつを別々で管理すると、

監視機器の異常があった場合は、監視機器メーカー、

現地に行くのは販売会社、

保険対応するのは保険会社といったようにそれぞれに依頼をする必要が出てきてます。

 

太陽光の維持管理に精通されている方であれば対応出来ると思いますが、低圧太陽光のオーナーは

多くの方が投資で行っています。なかなかご自身での対応は難しいのが実情だと思います。

 

駆付け対応は販売店側で対応してもらえても、保険対応は自分でやらなければいけない。

こういうケースもよくあります。

『いざ自分で保険対応をしようと思ってもやり方がわからない・・・。』

『やり方がわからない為に満額の保険金額が下りない。』

 

om’sはモニタリング・保険・点検・駆けつけまでを一本化にしているからこそ、お客様の負担をかけません。

 

 

om’s加入者の声

om’sにご加入頂いているお客様からよく相談される4つの事例を紹介します。

①『購入先の販売店が潰れた』

②『購入先の販売店の対応が悪い』

③『加入している保険料金が高い』

④『他社のメンテナンス料金が高い』など、このような相談を多く頂きます。

 

①『購入先の販売店が潰れた』

太陽光関連企業の倒産動向調査は以下のとおり帝国データバンクより発表されています。

帝国データバンクは2019年1月9日、太陽光関連企業の2018年における倒産動向調査の結果を発表。2018年に倒産した太陽光関連企業は95件で過去最多を更新した。

2018年の倒産件数95件は、前年の88件から8.0%増で、前年増はこれで5年連続となる。なお、2018年上半期(1~6月)の倒産件数は44件だった。これは前年同期比12.0%減で、2017年下半期(7~12月)の13.6%減に続く2桁の減少であったため、倒産の増加は底打ちという見方もあった。しかし、2018年下期に上期を上回る51件の倒産があり、年間では過去最高を更新する結果となった。

このように太陽光関連企業の倒産が増加しており、購入先の販売店が潰れてしまい、メンテナンスはどうすれば良いのか悩まれている方も多くいらっしゃいます。

om’sはそのような方からも非常に多くお申込みを頂いています。

 

 

②『購入先の販売店の対応が悪い』

購入時のシミュレーション通りに発電しないなど、トラブルの可能性があるにも関わらず、現地駆けつけをしてもらえない。駆けつけ費用が一回あたり50,000円かかるなど、販売後のアフターサービスが充実していないという相談も多く受けます。

そのような理由を元に販売店とメンテナンス会社を切り分ける方も非常に多くなってきています。

om’sは太陽光の販売は行わず、メンテナンスのみに特化しているからこそ、太陽光オーナーに安心を届けています。

 

 

③『加入している保険料金が高い』

低圧太陽光の年間にかかる保険料は、システム容量や設置場所(都道府県)によっても様々ありますが、60,000円~70,000円程度です。

保険料だけでも年間60,000円、遠隔監視の通信費(ネット回線費)、突発的な駆付け費用、

点検費用・・・・、

ご自身でそれぞれに加入した場合、およそ年間200,000円弱の金額がかかるのではないでしょうか。

保険の見直しという点からもom’sに切り替えて頂いている方も多くいらっしゃいます。

毎月かかるランニングコストだからこそより良い条件にされることをお勧めします。

 

 

④『他社のメンテナンス料金が高い』

メンテナンスの内容によっても価格は様々ですが、点検や駆けつけ、保険代等々、月々のランニングコストとしていくらなのかという点から比較検討することをお勧めします。

『保険代金は安いけど、保険のカバー範囲が手薄。』

『駆付けサービスはあるが、年間の回数制限がある。』

『有料の点検依頼をしたにも関わらず、報告書には画像(写真)がなく現地の状況がわからない。』

このようなトラブルが起きているのも事実です。

 

改めて・・・

メンテナンス=維持管理をするという点から総合的に比較検討することをお勧めします。

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